今日は宝安区の中心エリアへ行ってみることにした。経済特区内の手前にある、経済特区外の中心地というべき場所だ。いつものように、運転手探しから始める。溜まり場に馴染みの運ちゃんの姿が見えないので、もらってあった名刺に印刷されている携帯電話番号にかけてみる。しかし、応答なし。今日はお休みだろうか。
仕方がないので、怖くなさそうな顔をした運ちゃんに声をかけてみる。料金は「60RMB」とのこと。妥当な価格ともいえるが、とりあえず値切る。だが、運ちゃんは応じてくれない。そこで別の運ちゃんに声をかける。「50RMBでどうだ?」。ダメ。さっきの運ちゃんが後ろでニヤニヤしている。
ところがここでさらに別の運ちゃんが登場。最初の運ちゃんの顔色が変わる。突然「50RMBでいいよ」とのたまう。以前に客をとられたことでもあるのだろうか?これは助かった。というわけで交渉成立。
乗り物は小型のバン。外見はわるくないが、内側は少しボロイ。でも、椅子はクッションが効いているので妥当なところだろう。出発したところで、まずは念を押す。「50RMBだぞ、50RMBで宝安万佳百貨(*デパートの名前)までだからな」。「わかった。約束は守るって!」。(そうか・・・、大丈夫そうな感じだな。でも、もう一度念を押しておこう)。「俺はしょっちゅうあちこちに出かけるんだ。問題があったら二度とお前の車は使わないからな」。「わかったって」と運転手。
お金の話が終わったところで、質問を始める。「宝安区はこの町よりデカイんだろ?」。「でかいよ、かなり」。「5倍くらいか?」。「そうだな」。「深セン特区内と比べるとどうなんだ?」「深セン特区と比べるとやはり小さいのか?」「そりゃそうだ。比較にならんよ」。
40分ほどで到着。運転手には2時間ぐらいで戻ると伝えて、帰るまで待っておいてもらうことにする。もちろん、運賃の確認も忘れない。「帰りも50RMBだぞ!」「わかった、わかった」。
万佳百貨は大陸のチェーンデパートの一つだ。私の住む街にある佳華スーパーと比べると格が一つ上で、品揃えもいい。地価と1Fとは食品売り場。チーズがあるのが目立ったぐらいで、特別なものはない。しかし、上の階に上がるにつれ、徐々に高級デーパートの雰囲気になっていく。SONYなどのDVD製品がずらりと並んでいたりする。高級感に圧倒されて、(そう言えば、ここのデパートにはエレベータがないな)と日本のデパートと比較してしまったほどだ(エスカレーターはあります)。
万佳百貨を出て、少し街を歩いてみる。経済特区に隣接しているだけあって、町並みも特区内の作りに似ている。一人で食事をできるようなお店もたくさんあって、とても便利そうだ。こんな街で暮らしたら楽しいだろうな、と思わず考える。治安もしっかりしているらしく、違法バイタクは走っていない。公共バス網が整備されており、自動車をもっていない人たちはバスを上手に活用しているようだ。
しかし、運転手との約束はたったの2時間だ。のんきにバスに乗ってはいられない。高いけど正規のタクシーでも使うしかないか?と考えていたところに、リヤカー式バイタクがやってきた。バイクで二人用の座席を引っ張っていく、一種の三輪車(実際には4輪)だ。これは小型の自動車の扱いになるのか、違法ではないらしい。
「宝安電子城まで行ってくれ」。「5RMBだぞ」。「わかった」と話がまとまる。考えていたよりも距離があって、高速道路の上の高架橋を走っていく。オンボロ三輪車に乗っていくのはかなり危ない。急停車でもされたら、外に転げおちるか、屋根をささえる鉄の支柱に頭をぶつけて大怪我をしかねない。でも、こうした危険を避けては中国生活をエンジョイすることはできないのだ(笑)。支柱を手で握り締めて懸命に体を支える。
5分ほどで到着。建築してまだ数年ぐらいの感じで真新しい建物だ。周辺の住宅地も同様に新しく、そして落ち着いた感じだ。入り口には地図とともにバスの路線が細かく書かれていて、来客の便をはかっている。次にくるときはバスを利用してみようかな。
フロアは3Fまでしかなく、1F,2Fで電子部品、3Fでパソコン関連の製品を販売している。どの階も活気があって、この小さな建物では収まりきれないような勢いだ。そのうち、別のビルにもマーケットが拡張していくのではなかろうか?パソコン本体を買うとなると特区内まで行ったほういいだろうが、部品レベルの買い物ならここで十分だろう。
次は、再度バイタクに乗って「順電」という電気製品専門デパートへ向かう。到着したばかりの時に通りがかって、目をつけておいたデパートだ。方角的にはさきほどの万佳百貨店に戻る形になる。料金は来るときと同じ5RMB。
名前から判断して、電気製品専門デパートかと考えていたが、そうではなくインテリア製品や浴室器具等も扱っていた。要するにこの辺りに住むお金持ち向けのデパートだ。最上階の5Fはまるごと子供部屋用の高級寝具や装飾品セット売り場になっており、驚かされた。
このお店を出たところで、大体2時間。歩いて万佳百貨まで戻り、運ちゃんを見つけて住処の街まで戻った。
今日はここまで。ちなみに、この日の夕食はマックのビッグバーガーセット。なんでも、日本ではサンドイッチを提供するマックもあるとか。中国のマックでも売ってくれないかなぁ。